WBCの楽しみ方

トレード雑記第241弾、

 

WBCの楽しみ方

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、

いわゆる野球の世界大会が3月8日から3月22日の日程で開催されています。

 

1次ラウンドが終了して、侍ジャパン(日本代表)は4勝0敗、

プールBの1位で通過を決めました。

 

次戦は準々決勝、

3月16日19時から対イタリア戦@東京ドームです。

 

結論を書くと、

優勝を目指す日本にとって1次ラウンドは、

メジャーリーガーの凱旋出場&ヌートバー選手をお披露目すること、

守備の連係などミスをなくして微調整、選手の意思疎通を図ること、

などがメインの真剣さはありつつも「お祭りモード」です。

 

大切となるのは、トーナメント戦となるベスト8からで、

まさに次のイタリア戦からが負けたら終わりとなるため、

優勝までの残り試合3戦、すべてで勝利が求められます。

 

本日のブログでは、

WBCの概要をふり返りつつ、

ベスト8以降の楽しみ方を考えていきます。

 

1.WBCの概要

第5回となる今大会は、20ヵ国・地域が出場、

5チームで4つのグループに分かれて1次ラウンドを総当たりのリーグ戦を戦い、

上位2チーム計8チームが準々決勝進出、以降トーナメント戦で優勝が決定します。

 

ひと言で表現すると、

 

日本がお金を出して、アメリカが儲かる大会

 

となります。

 

詳細は割愛しますが、

第1回の開催以降、「世界一」の名誉が欲しい日本が最も積極的に大会を推進しています。

 

現実的な話をすると、

野球というスポーツは「世界に広がる方向」よりも「アメリカに集まる方向」が主流です。

 

ちなみに出場20ヵ国・地域の決め方は、

前回第4回大会に出場の16ヵ国・地域は予選免除(日本も予選免除組)、

残りの4枠を12ヵ国・地域で予選を実施、計20ヵ国・地域が出場します。

 

そして今大会参加の20ヵ国・地域をみると、

多くは社会人チーム(学生を含む)で、母国にプロリーグがない国も少なくありません。

 

そのくらい「メジャーリーグ(≒アメリカ)一強」というのが、野球の常識だと思います。

 

よく比較対象としてサッカーのワールドカップが挙げられますが、

昨年のカタール大会の各大陸予選では200ヵ国・地域超が参加していますので、

その規模において、野球とサッカーは比較できる次元にありません。

 

「ワールド」という表現も、サッカーは文字どおり世界ですが、

野球の場合は、アメリカ・メジャーリーグの「ワールドシリーズ」を思い浮かべる人が少なくないのが実情です。

 

準々決勝で戦うことが決まったイタリア代表を見ても、

メジャーリーグで活躍するイタリア系アメリカ人選手が中心のチームです。

(監督もメジャーリーグで活躍した往年の名捕手マイク・ピアッツァ)

 

日本もそうですが、

アメリカ(メジャーリーグ)での活躍が選手を評価する指標として確立しています。

 

2.優勝への道

日本代表は、過去4大会すべてでベスト4以上に進出、

第1回、第2回では優勝している「めちゃくちゃ強い」チームです。

 

今回ももちろん優勝を目標に掲げて大会にのぞんでいます。

 

日本代表(侍ジャパン)としては、

①「世界一」の称号という名誉

②大谷翔平、ダルビッシュ有などメジャーリーガーの凱旋出場

③今回から新たにヌートバーという日系選手のお披露目

④ホームのチケット収入、グッズ販売、放映権やスポンサー料など経済的収入

⑤メジャーリーグへ挑戦する(したい)選手のアメリカへの顔見世興行

などが、WBCの手段であり目的と考えられます。

 

②と③は1次ラウンドですでに達成しました。

 

それも顔見世という次元ではなく、

間違いなく「戦力」として侍ジャパンの一員といえる活躍をしています。

 

④は満員の東京ドームを見ても、

また応援グッズの売れ行きなども好調のようですし、

前評判通り危なげなく1次ラウンドを通過しましたので、

これからますます盛り上がってくるように感じます。

 

また、①と⑤は主に選手側の視点ですが、

①は特に「日本のプロ野球のみで活躍する選手」に箔をつけることができます。

 

必ずしもアメリカで活躍することが夢ではない選手もいますので、

国内で活躍しつつ、国際大会で結果を残すことは重要なステータスとなります。

 

結果的に⑤が促進されることにもつながります。

 

同時に、今大会で言えば③、

はじめて日本のプロ野球で試合経験のない日系アメリカ人選手を招集しました。

 

ラーズ・ヌートバー選手、

日本名は榎田達治(えのきだたつじ)、愛称たっちゃん。

 

明るいキャラクターとガッツあふれるプレー、勝負強い活躍、

招集時には懐疑的だった人も含めて一躍大人気となりました。

 

とはいえ、色眼鏡を外して大リーグでの成績をみると、

現状では「普通の選手」だと感じます。

 

まだ25歳と若く、ここ数年でマイナーからメジャー昇格、

スタメン定着と急成長しているので、今大会を契機にさらなる大活躍に期待が高まります。

 

ここからの試合展開としては、

①先制点を取る

②ミス・失策をしない

③相手がミス・失策をした場合、確実に得点につなげる

が重要になってきます。

 

1次ラウンドのように、実力差が大きいチームが相手の場合、

先制点を取られても慌てずに逆転のチャンスを待てばよかったですし、

相手チームが投壊(≒継投失敗、自滅)する展開が見受けられました。

 

これからは、実力のあるチームが相手で、

かつトーナメント戦ですから、ひとつのミスが命取りになりかねません。

 

1点を争う「勝負」のヒリつく感覚も出てくるでしょうから、

そうなったときに慌てずに総合力で勝利をもぎ取ってほしいと期待しています。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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