ボクシングの将来!?

トレード雑記第321弾、

 

ボクシングの将来!?

大袈裟なタイトルですが、素朴な疑問を少々書き連ねてみました。

 

そもそもボクシング全体だと、プロもあればアマ(≒五輪)もあるし、

そのなかでも重量級のボクシングなど日本ではほぼ中継ゼロ(≒選手0のため)だったりもするので、

どの範囲を「ボクシング」と想定するかで、議論がチグハグになるわけですが。

 

まぁ、わかりやすいように、井上尚弥を中心に。

 

そして、そのこと自体が、将来の期待と不安の両方を表現しています。

 

そういうお話。

 

1.「4団体統一王者」路線の潮流はいつまで続く!?

ボクシングでは、WBA、WBC、IBF、WBO(設立順)が主要4団体と言われています。

 

現在のボクシングでは、この4団体の統一王者を目指す潮流がメインストリームとなります。

 

4団体ですから、それぞれ4人の王者(チャンピオン)がいて、

ではなくて、さらにスーパー王者、暫定王者、休養王者、などなど、

下手をしたらひとつの階級に10人くらい王者が乱立した時期もありました。

 

理由は、「お金」。

 

タイトル戦とそれ以外だと注目度もファイトマネーも放映権料なども、

当然のように格段に違うので、各団体がそれぞれ王者をたくさんつくった、という感じ。

 

そうすると当然のように、

「誰が一番強いのか!?」という疑問が生じるわけで。

 

そこから各団体のベルトを賭けた統一戦の機運が高まりました。

 

ベルトが流出すると団体として商売あがったりなので、

消極的な意見もありましたが(現在でもあると思う)、

今は統一戦でビッグマネーが動く流れになっています。

 

結果的に、

井上尚弥のように4団体統一王者が誕生して、

めちゃくちゃ盛り上がるわけですが・・・、

必ずしも良い話ばかりでもなかったりします。

 

それは、「挑戦者側」の視点にたてば理解できます。

 

ボクシングでは、

王者の下に、世界ランクで1位、2位、3位、・・・、

とたくさんのボクサーが王者を目指して努力を続けています。

 

そんななかで、

たとえば、井上尚弥のようなスーパースターが出現すると、

階級を上げたスーパーバンタム級の1戦目がタイトルマッチ。

 

そこで勝利して、現在2本のベルトを巻いている状態です。

 

次戦は、別の2団体のベルトを巻いている選手と統一戦が濃厚ですから、

わずか2戦で4団体統一の可能性が拡がっています。

 

そのあおりを受けているのが、

各団体でベルト挑戦の可能性がある世界ランカーたち。

 

このままだと・・・、

世界戦のチャンスがまったく訪れません。

 

要するに、統一戦路線は、

防衛戦をしない路線なので、

王者にとってはモチベーションが上がりますが、

それ以外の多くの選手にとっては、1年も2年も挑戦がお預けになるわけです。

 

井上尚弥のように王者側の視点にたてば、

最短でベルトを奪取&独占できる最高のシステムですが、

名前すら報道されない多くの挑戦者候補の選手には辛いシステムです。

 

結果、次世代を担う選手が育たず(≒タイトル戦などを経験できない)、

現在いる王者たちが引退する頃には、ボクシング全体が地盤沈下しているかもしれません。

 

2.無理してヒーローをつくる風潮はいつまで!?

次代を担う新たなニューヒーローが欲しいのはボクシング界も同じです。

 

今だと那須川天心でしょうか。

 

すでに話題性だけだと、井上尚弥、井岡一翔の次くらいです。

(それもまた大きな問題だと思いますが・・・)

 

先日の試合(那須川が出場した同じ大会)でタイトル防衛を果たした、

寺地拳四朗や仲谷潤人クラスだと、天地の差で那須川の話題が上です。

 

試合内容だと、寺地、仲谷の両王者が圧倒的でしたが、

試合前後の取材や注目度はどうしても那須川となります。

 

まだデビュー2戦目(8回戦)、

対戦相手もよくわからない選手(階級も下の人だし、戦績もイマイチ)、

口上とパフォーマンスに重点をおいたしょっぱい試合内容。

 

無理してヒーローをつくる必要はないのでは!?

 

亀田路線みたいって揶揄されていたりもするけれど、

亀田興毅はデビューから10戦は9KO(判定1)だったりします。

 

判定ばかりのしょっぱい試合はベルトを獲ってから、

特に階級を上げて以降は塩試合の連続でしたが、デビュー当初はKOボクサーでした。

 

ちなみに、ボクサーとしての評価は段違いだけれど、メイウェザーもそう。

彼もデビューからの10戦は8KO(判定2)です。

 

その後、階級を上げるにつれ判定が増えて、晩年はほぼ判定勝ち。

 

ベルトを巻くような選手、

その後に複数階級で活躍するような選手は、だいたいこんな戦績です。

 

メイウェザーは次元が違い過ぎるけれど、

井上尚弥も雲の上の存在だし、亀田(大毅もデビュー10戦8KOだし)とすら、

比較にならないのがここまでの那須川天心。

 

年齢も年齢だし、もう少し、ちゃんとボクシングをやってほしいなぁ・・・。

 

わたしはボクシングのファンで、

井上尚弥のファンでもあるけれど、

今のようなままだと井上尚弥が引退したら、

ボクシングそのものの話題が一気になくなりそうな、

そういう不安すらあったりします。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 

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