トレード雑記第362弾、

代表主将のメンタリティ

ここ数試合リバプールの遠藤航が大活躍をしています。

アイキャッチ画像は、先日ホーム（アンフィールド）で行われたフルハム戦、

1点ビハインドの終盤途中出場の遠藤が同点ゴールをたたき込んだ直後のシーン。

（THE DIGESTの記事より写真を引用）

フルハム戦以降、先発出場も増えて、

試合のたびに遠藤の評価が高まっています。

直近では、

プレミアリーグ首位攻防戦となったアーセナル戦で先発出場、

90分のあいだ攻守に渡っていいプレーを披露し続けました。

過密日程のなか、チームでは唯一の6試合連続先発出場。

（その後バーンリー戦でも先発フル出場でチーム18年ぶりの記録だとか）

今や欧州サッカーの主要チームでは、

ケガや故障による大量離脱が常態化していて、

リバプールも例外ではありません。

そのなかでケガとは無縁で堅実な活躍を続ける遠藤は、

かなり重要なピースとしてクロップ監督やチームメイトから信頼されているようです。

リバプール移籍当初は、

「試合にどれだけ出られるのか！？」

「ベンチばかりで試合勘が鈍るのではない！？」

といった心配がされていましたが・・・。

現在は、

「さすがに使われ過ぎじゃないか！？」

「あまり酷使するとケガが心配だ！？」

さらには、

「アジアカップで離脱するのが残念だ！」

といった声が増えています。

そのなかで最近よく聞かれるようになったのが、

「アジアカップは辞退してクラブに専念した方がいいのでは！？」

「森保監督はアジアカップに遠藤を呼ぶな（≒若手で戦えるはず）」

という声。

こういった声自体は昔からあって、

欧州リーグと日本代表の日程が重複するため、

代表の試合に出ているあいだに所属クラブでのポジションがなくなり、

出場機会が激減するといった選手が少なからずいたことから、

そうならないことを願っての「代表辞退・クラブ専念」の主張です。

一見もっともで、わからなくもないのですが、

遠藤航に対しては「代表辞退・クラブ専念」から除外して考える必要があります。

理由はふたつ。

1．代表の主将であること

2．ビッグクラブに所属していること

代表の主将が、

代表を軽視するようであれば、

主将を辞退した方がマシです。

代表メンバーは、それぞれ所属クラブでの戦いをしながら代表に参加しています。

主将自らが「今はクラブで大切な時期だから代表辞退・クラブ専念」を選択するようでは、

代表としての結束力や緊張度が崩れてしまいます。

そして、2つ目の要件ですが、

ビッグクラブに所属している遠藤航と冨安健洋が対象となります。

ビッグクラブとは、欧州主要リーグのトップチーム群で、

所属選手のほとんどが各国代表選手で構成されています。

遠藤が所属するリバプールも各国代表選手がほとんどですし、

スタメンとなる主力選手には、各国代表の主将が勢ぞろいという様相。

リバプール主将のファンダイクは、オランダ代表主将、

チーム得点王のモハメドサラーは、エジプト代表主将、

今期加入したソボスライは、ハンガリー代表主将、

ケガで離脱中のロバートソンは、スコットランド代表主将、など。

それぞれ、しっかりとクラブで活躍して、

代表の試合があるときは代表で活躍して、

クラブに戻ったらまたクラブで活躍する、

それが当たり前の集団となっているわけ。

そういうメンバー構成のクラブで、

「ポジションがなくなるのが怖いから代表辞退してクラブに専念する」

という考えや行動が受け入れられるでしょうか？？？

下手をすると・・・、

これまで築き上げた信頼がゼロ（どころかマイナス）になるかもしれません。

レギュラーに定着しそうだから（≒当落線上にいるから）、

代表を辞退してクラブに専念してほしい、という声は、

中堅クラブの選手（選手自身も中堅クラス）に対しては、

「ファンのやさしさ」かもしれませんが、

ビッグクラブの選手に対しては、発想自体が論外と言えます。

もし、代表辞退なんかしたら、

代表主将はもちろん代表メンバーとしても失格、

リバプールというビッグクラブの選手としても失格と言われかねません。

日本代表の主将である遠藤航は、

アジアカップを主将として統率して、

終了後にリバプールでまた活躍すればそれでいいわけ。

それができると信じるのが、

ビッグクラブの選手に対するファンの応援かなぁと感じます。

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

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