井上尚弥の防衛戦、それよりも武居由樹のタイトル戦!?
トレード雑記第394弾、
井上尚弥の防衛戦、それよりも武居由樹のタイトル戦!?
スーパーバンタム級で4団体統一王者となった井上尚弥の次戦が、
5月6日に東京ドームでルイス・ネリとの防衛戦に決定しました。
対戦相手については以前から噂されていたことですし、
井上自身がスーパーバンタムに残る(=階級上げない)と公言していたので、
正直なところ、まったく驚きはありません。
むしろ、4本のベルトを賭けた防衛戦なので、
勝ち負けは別にして「挑戦者おいしいなぁ」というのが率直な感想。
わずか1戦で統一王者になる可能性があるわけですから。
このあたりは、
将棋のように八冠制覇でも、
一つひとつ防衛戦を実施して、
仮にひとつのタイトルで敗北しても七冠維持、
という制度も面白かったりすると思うのですが・・・。
将棋の場合は、
たとえば二冠と五冠の棋士がタイトル戦をしても、
防衛or奪取の際に移動するのはそのタイトルひとつになるので、
複数タイトルが同時に移動する劇的な王者交代は起こりません。
どちらがいいかというより、
選手寿命と競技性の違いです。
さて、話をボクシングに戻すと、
どうしても「防衛戦」は盛り上がりに欠けてしまいます。
井上尚弥の過去2戦が、
階級を上げてタイトル挑戦→勝利して2団体王者
2団体王者同士の統一戦→勝利して4団体統一王者
という、挑戦者目線で派手なベルト獲得ストーリーだったので、
それらと比較すると仕方がないわけですが。
対戦相手のルイス・ネリも、
ドーピングや体重超過など繰り返した「いわくつき」の相手ですし。
まぁ、スカッと勝ってほしい、としか言いようがありません。
今回の会場となる東京ドームは、
かのマイク・タイソンが来日したとき以来の会場となるようです。
興行としてビッグイベントの成立が見込めるわけで、
メインの井上-ネリ戦以外にもタイトル戦を含む魅力的なカードが並びます。
そのなかで最も興味を惹いたのが、
WBO世界バンタム級タイトルマッチです。
武居由樹(たけい よしき)vsジェイソン・モロニー
キックボクシングやK-1で活躍していた武居選手の初めてのタイトル戦。
ちなみに、アイキャッチ画像は、
会見終了後に撮影された武居選手(右)と元世界王者の八重樫トレーナー。
他の競技をかじっていた程度の選手がボクシングの世界で活躍することはありますが、
ガッツリ結果を出した選手がボクシングに鞍替えして結果を残すケースはほぼ皆無です。
逆もしかりで、ボクシング経験のある他競技の選手はたくさんいますが、
名のある(≒チャンピオン経験者クラス)が他の競技で結果を残したケースもほぼ皆無です。
転向する年齢の問題や、実質引退後の人気選手による小遣い稼ぎが中心だったから。
そういう意味では、
武居由樹がベルト初戴冠となると、
格闘技界で「新しいかたち」を見せてくれることになるので、
なんなら井上尚弥の防衛戦以上に注目が集まっているかもしれません。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。