「五山送り火」と観光ビジネスの深化!?
トレード雑記第459弾、
「五山送り火」と観光ビジネスの深化!?
夏の京都の風物詩、「五山送り火」ですが、
今年も8月16日(金)に実施される予定です。
アイキャッチ画像は、
京都市観光協会のイベント情報ページより。
だいぶ以前に一度、現地で見たことがあるのですが、
壮大ではあるものの、「よく見えなかった・・・」というのが率直な感想でした。
ニュース映像のように鮮明に見えるわけではなかったですし、
地元の友人の話によると、そもそも五山のすべてを一望できるスポットはないようです。
なんとなくのイメージと、
実際に見るものとは違いがありましたが、
当時は厳かな雰囲気が伝わる体験となりました。
さて、とはいえ、現在では、
知名度抜群の「五山送り火」は、
一大観光ビジネスとして成立しています。
全国や海外からの見学ツアーはもちろん、
有料エリア・スポットなども準備されており、
たくさんの観光客が押し寄せることが想定されます。
この機会に「一儲け」という商魂たくましい人たちがいるのでしょう。
(自治体、商店街、〇〇協会、などなど、利権は山ほどありそう)
古くから住んでいる一般の地元の人にすれば、
馬鹿騒ぎをする観光客を見て、眉をひそめている感じ(らしい)。
もちろん京都だけの話ではなくて、
たとえば「阿波おどり」なんかも、
有料観覧席だとか、踊るルートや順番など、
莫大な利益が出るようになったこともあって、
数年前に地元の諸団体で大いに揉めていることが報道されました。
どこもそんな感じで、
有名なイベント化したものは、
縁もゆかりもない人たちが大量に押し寄せることで、
古き良きお祭り、地元の人と帰省した人とで賑わうひととき、
みたいな雰囲気はきれいさっぱり消し飛んだんだとか。
観光ビジネスが悪いわけではないけれど、
そこに主眼を置くと地元の生活や趣が消え去っていくのは悲しいばかり。
それこそ、
小さな規模で和気あいあいとしていた盆踊りや花火大会なんかも、
それ自体がイベント化した馬鹿騒ぎが目立つようになってきたし。
そういう意味合いもあって、
今回のブログタイトルは「進化」ではなく「深化」。
とはいえ、このあたりの現象は、
諸外国をみても大きな差はないようで、
なんならとある場所では日本人が大挙として押しかけて、
現地の雰囲気をぶち壊していた、という話も聞こえてきたり。
昔から、祭りそのものが目的なのか、
そこで久しぶりにある親族や学生時代の友人との交流が目的なのか、
あいまいだったわけなので、何が良いのかどうかはわからないですが。
結論は何もありませんが、
そんなことを考えながらのお盆休み。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。