神域リーグ2023【感想】
トレード雑記第317弾、
神域リーグ2023【感想】
麻雀の「Mリーグ」2023-24シーズンがいよいよ開幕されます、
今期の展望など、そちらについては別ブログで。
本日のブログは、
Mリーグのオフシーズン中に開催された神域リーグのお話。
アイキャッチ画像は、
神域リーグのTwitterから。
昨年に引き続き2回目となる神域リーグ2023は、
2023年5月26日から9月8日の日程で開催され、
先日、無事に感動のフィナーレを迎えました。
おもしろかったところもあれば、
いまいちのめり込めなかったところもあるので、
そのあたりをまとめてみようと思います。
ちなみに、
神域の開催前に感じていた内容については、
以前にふたつのブログに書いていますので、
ある意味では答え合わせの感覚もあります。
☆以前のブログ
「神域リーグ2023」の見どころ-高校野球から少年野球へ!?(2023年4月7日公開)
「神域リーグ2023」の楽しみ方(2023年5月26日公開)
結論.少年野球の面白さと物足りなさを堪能した4カ月
たぶん、この1行に凝縮されていると感じます。
おそらくわたしのような、
麻雀ファン→Mリーグ→神域リーグ(→Vチューバーに関心!?)という流れの人は、
だいたい同じような感想を持ったのではないでしょうか。
一方で、
Vチューバーファン→Vチューバーの麻雀配信→神域リーグ(→Mリーグ→麻雀)という流れの人は、
わたしとはまったく異なる感想になっていても不思議ではありません。
わたしは、
開催前の過去ブログに書いたように、
第1回神域リーグは「高校野球」のようなノリ、
今回の神域リーグ2023は「少年野球」を見守る保護者の気持ち、
そういう楽しみ方になるだろう、そう感じていました。
まさに、そのとおりだったなぁ、というのが率直な感想。
一牌の後先とか、ヒリついた条件戦を楽しむというより、
いいプレーをみんなで褒め合い麻雀を楽しむことが大切、
という「和気あいあい」とした麻雀大会だと感じました。
おもしろかったところは次のとおり。
1.初心者の成長を見届ける面白さ
麻雀をはじめて数カ月のVチューバーも数名いたため、
麻雀用語をほとんど知らない、ポン・チー・カン・リーチなどアイコンが出たらとりあえず押す、
みたいなレベルからのスタートだったりするので、
自分自身が初心者の頃を思い返しながら楽しむことができました。
初心者だとわかっている(≒公言している)からこそ、
ミスや至らないと感じる点も温かく見守ることができます。
2.上級者がしっかり実力を示した
一部例外はありましたが、参加者で実力があるとされていた人は、
プラスのポイントを獲得していたので、大きな番狂わせはありませんでした。
番狂わせは麻雀の魅力のひとつですが、
そればかりだとつまらないので、実力どおりの結果をみると安心感が得られます。
強いと言われている人がちゃんと勝つのも競技としての麻雀の魅力。
キツイ言い方をすれば、
「初心者」枠の人と対戦するより、「麻雀プロ」の監督と対戦する方が、
よほど気持ちが楽(≒負けても仕方がない)かもしれません。
初心者の成長ストーリーのために、
上級者が当て馬みたいな扱いに終始することがなかった点は、
結果論かもしれませんが、良かったかなぁと感じます。
3.あえて条件戦を避けたセミファイナル・ファイナルの戦い
今回はレギュラーシーズンに加えポストシーズンを採用していましたが、
セミおよびファイナルは、Vチューバー「3卓」が、実質同時開催として、
他の卓のポイントを知らない状況で麻雀を打つシステムとなりました。
その結果、
単純にオリを選択して逃げ切りを図ることが困難となるなど、
どれだけ点棒を重ねても十分なのか不十分なのかわからない緊張感がありましたし、
いわゆる目無し問題へのひとつの解決策にもなりました。
同時に、村上淳プロ(チームアトラス監督)が明言したように、
細かい条件戦に不慣れなVチューバーを「守る」ルールとして機能しています。
最後まで「トップを目指す!」という麻雀の楽しさを提供する大会としては、
ヒリついた条件戦での静かな戦いは、また別の要素だと感じます。
一方で、物足りなかったところとしては次のとおり。
4.必ずしも上手くない麻雀が続く
基本的に面白かった点と表裏一体なのですが、
初心者ですから「さほど上手とは思えない」麻雀がそれなりに続きます。
最初に少年野球に例えましたが、
自分の子どもが所属しているチームの応援には熱が入っても、
少年野球全般(子どもが所属していないチームの観戦など)を熱心に応援するファンは、
メジャーリーグ、プロ野球、高校野球のファンなどと比較して少ないと思います。
それと同じで、
応援する推しのVチューバーがいる人には応援し甲斐があると思うのですが、
そうではない人にとっては、そこまで魅力があるものではありません。
5.Vチューバーの人となりや関係性までわからなかった
だからこそ、Vチューバーの麻雀の実力や雀風、特徴、
さらにはそのVチューバーの本業、Vチューバー同士の関係性、などなど、
そういったところがわからないとのめり込めないわけです。
そこまでの熱心さはわたしにはありませんでした・・・。
ときにはVチューバー同士の「内輪ネタ」が繰り広げられるわけですが、
やっぱりついていけないわけです。
そのあたりがわかれば、
より興味を持ってライバル関係とか因縁の対決とか、
もっと楽しめたかもしれません。
前回はランク制度があったので、
それだけで対立構図がわかりやすかったのですが、
今回はそういったものも一切なかったので、
どうしても盛り上がりに欠けるというか、ついていけなかったわけです。
そういう意味で前述4.と同じで、
推しのVチューバーがいる人にはより楽しみが増え、
そうでない人にはより疎外感が増して、みたいな感覚に陥ります。
6.麻雀を通じて新規ファン獲得に向けてアピールする
表現は難しいのですが、
麻雀を通じて「麻雀ファン」を獲得するというよりは、
麻雀を通じて「麻雀ファンじゃない新規ファン」を獲得するイメージ。
普段プロの麻雀を観ている人にとって物足りないのは当然として、
だから「つまらない」とか「神域は観ない」とか言い出したら・・・。
「お前1人が観なくても、新しい人100人が観てくれるコンテンツを作ってるんだよ」
って感じで言われそう(あくまでもイメージ)。
少年野球の試合や練習が、プロ野球ファンを満足させるものではないのと同じで、
神域リーグの目的やあり方は、既存の麻雀ファンを第一に考えていない。
だから、
面白いし物足りない。
率直な感想です。
どんな競技でもそうだけど、
その競技には競技の目的があって、
そのファンにはファンの思いがあります。
ときにファンの思いが競技を動かすこともあるけれど、
基本的には、競技の目的を理解することが大切だということ。
もっとこうあってほしい、
みたいな気持ちがあったりもするけれど、
こういう麻雀大会もあっていいよね、という感想を持ちました。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。