慣れないものは慣れない「縦読み」漫画、好みの問題ですが・・・。
トレード雑記第336弾、
慣れないものは慣れない「縦読み」漫画、好みの問題ですが・・・。
先日、長期連載人気漫画として紹介した『はじめの一歩』ですが、
作者の森川ジョージさんが、著作権の関係でSNSにて問題提起していました。
漫画(≒原作者)とアニメ(≒クリエイター)との権利関係について、
現場(≒原作者やクリエイターなど)で直接のやりとりはなく制作会社が間に入るので、
ある種の慣習がまかり通っているとかいないのとか。
関係ない人まで参戦して、あーだこーだやり合うのは炎上の特徴だけど、
当事者同士において和解が成立したようでなによりです。
そこで森川さんの「こだわり」で、
電子コミック化に反対していたという小話を書きましたが、
そういえば読み手であるわたしにも電子コミック化の「こだわり」があるなぁ、というお話。
☆.漫画家としての森川ジョージさんのこだわりは先日のブログ「おまけ2.」参照。
電子コミックは便利だけれど・・・
小説なども含めて電子書籍は、めちゃくちゃ便利です。
スマホひとつで事足りるので、
保管場所が必要ないし、持ち運びも簡単。
一方で、紙の書籍のページをめくる、あの感覚を味わうことができない。
電車などでは文庫本、家やカフェなど落ち着いたところではハードカバー、
寝る前などの時間に漫画を読む、みたいな生活をしていた人間としては、
ふと寂しくなる瞬間があったりします。
小説なんかも、あのちょっとした重量感、
一つひとつの文字の大きさ、余白などの詰まり具合、
それぞれに味があっていいんだよなぁ・・・、と懐かしくなります。
漫画も電子コミックで読む機会が圧倒的に増えて、
そういえば過去の名作の「見開きページの迫力」に出会う瞬間は、
皆無に近い状況になりました。
見開きで一コマを多用した過去名作は、
森川ジョージさんのこだわりと同じような理由もあってか、
電子コミック化されていないことが多いです。
最近の作品は、
おそらくですが、
電子コミック化を念頭に入れたコマ割りがされているのだと思います。
最近は特に「縦読み」の漫画も増えているように感じます。
わたしのなかでは、『LINEマンガ』で、
ポイント付与対象作品に多いイメージです。
一説には、いち早くスマホの漫画アプリに着目した韓国の会社が、
『Webtoon(ウェブトゥーン)』として縦スクロール漫画を確立したのだとか。
しかもフルカラー対応がほとんどなので、
クオリティの高さがうかがえるわけです。
とはいえ、「縦読み」漫画は、
その特性上「一コマずつ」のスクロールとなるので、
いわゆるページのコマ割りがありません。
常に上から下へのスクロール。
どうしても無個性で単調に見えてしまう・・・。
私は古い人間なので、そう感じるだけかもしれません。
今回のブログは、ブログタイトルそのまんまですが、
「縦読み」漫画に慣れないものは慣れない、そういう感覚。
ただ、だから「縦読み」漫画はつまらない、とか、
昔の漫画は良かった、とか、そういうことを言うつもりはありません。
なんとなく、新しいものに、とっつきにくくなっている、
その感覚が、自分自身が歳を取ったなぁと感じ入る次第。
今後、
「縦読み」漫画でおもしろいと感じる作品が見つかったら、
ブログでも紹介したいと思います。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。