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やる必要のないことをやめる

株の断捨離その８

切りのいい数字を目指さない

これぞ「The 自己満足」と言っていい典型的な失敗トレード体験です。

もしかすると、わたし以外でもやったことがある人は少なくないのではないでしょうか。

月間収支マイナスを経験したことがあるなら、たぶんやったことがあるはず・・・。

これには大きくはふたつのケースが考えられます。

１．日々の収支で切りのいい数字を目指す

たとえば、1日の利益があと500円で1万円の大台に届く！

諭吉くんとの出会いを求めてワントレード！！

したところ、株価は下落・・・。

あと500円に迫っていたのに5000円の損切りになってしまったという経験をしたことは何度もあります。

それでもまだ利益が残っているといいのですが、

あと40円で1000円の利益に乗せられる！という状況だと、

収支がマイテンすることも珍しくありません。

最も精神的に凹むのは、

朝から大きな損切りをして、その後コツコツと利益を積み上げて、

あと700円でプラテンが見えてきたぞ！！

と思って意気揚々と入った銘柄でナイアガラに巻き込まれることです。

あぁ、どうしてマイナス700円で諦めなかったのか、

せっかくいい感じで利益を積み上げてきたはずなのに・・・。

結局のところ、切りのいい数字は自己満足に過ぎず、

マイルールのような設定をしたことで、

かえって自分自身のトレードを崩してしまっているわけです。

どうしてもいつものしっかりと引き付けてエントリーするトレードができず、

前のめりに中途半端なところで買ってしまうことにつながります。

未だに月に何回かはやってしまいますが、

こういった切りのいい数字を意識し始めると要注意だと思っています。

２．投資資金で切りのいい数字を目指す

ふたつ目は、自分自身の投資資金の金額で切りのいい数字を目指してしまうことです。

たとえば投資資金30万円（一般に信用取引が可能なる金額）からスタートした場合、

50万円や100万円が近づくと、その大台に乗せたくなります。

あるいは777,777円などのゾロ目も気になるかもしれません。

「あと2,000円の利確で50万円だ！！」と、エントリーしたものの・・・

残念ながら株価が下がり損切りになるケースは珍しくないように思います。

しかも、切りのいい数字を目指していることもあり、株価が下がった場合でも、

もう一度上昇するのをお祈りしてしまい損切りが遅れてしまいます。

結果、通常の損切りなら3,000円のマイナスで済んでいたところが、1万円のマイナスに・・・

50万円の大台に乗せるどころか、49万円を切る散々な結果になってしまうわけです。

日々のトレードよりも金額が大きい投資資金の総額で切りのいい数字を意識してしまうと、

損切りするときの判断がいつも以上に遅れがちで損失額も大きくなりがちです。

なんなら、現引きして明日に懸ける！！とか考えだして・・・、

塩漬けした経験もあります。

たま～に助かるから質が悪いのですが、

ほとんどの場合、想定以上に株価が下がってしまいます。

当日に損切りしていれば数万円で済んだはずが、

含み損10万円超なんていうこともありました。

ここまでくると50万円の大台に乗せるぞ！なんていう状況ではなく、

切るに切れない塩漬け株の含み損を眺めながら、

1日数千円の利確しかできない情けなさとでどんどん気持ちが沈んでいきます。

それどころかデイトレードでも収支マイナスの日々が続くことになります・・・。

いずれの場合も、相場とはまったく関係のない自分の都合を押し通そうとして失敗しているわけで、

このような考え方を減らすだけでも負けにくくなるのではないでしょうか。