生稲晃子議員にお願いしたいこと

トレード雑記第141弾、

 

生稲晃子議員にお願いしたいこと

前回から連続しての政治ネタ・・・。

 

ブログネタとしては反響の薄い領域だけど、

タイムリーなお話ので書いておこうかなぁと。

 

今回のブログの流れは、

1.生稲晃子議員に「ぜひこの分野で活躍してほしい!」というお話

2.主にテレビ出演を巡ってバッシングされているけど「どうなの?」というお話

3.新しいかたちの選挙戦略として定着するか!?というお話

の3本立てです。

 

なお、ブログを書くにあたっての大前提は、

①筆者(わたし)は生稲晃子議員と面識はなく、

テレビ等での活躍を拝見したことがある、という一般的な国民のひとり

②生稲晃子議員を支持するor支持しないという話をするわけではない

があります。

 

そんな感じで、

思うところを書いていこうかなぁという気持ちです。

 

お時間ありますときにでもご一読ください。

 

1.生稲晃子議員に「ぜひこの分野で活躍してほしい!」というお話

まずは生稲晃子候補の参議院議員選挙、初当選おめでとうございます。

 

悪名高いタレント候補の「比例代表」「客寄せパンダ」的扱いではなく、

選挙区(東京)で60万票超を獲得しての当選は、価値あるものだと思います。

 

わたしは比例代表の制度そのものに否定的立場だったりします。

 

それでも、制度がある以上、

比例代表で当選された候補にケチをつけることはしないのですが、

生稲議員は選挙区での当選ですから、なおのことケチをつける理由がありません。

 

また、後述しますが、「客寄せパンダ」として、

テレビなどに出演しまくるといった選挙活動を展開しなかったことも、

個人的には評価できる点です(逆に出なさすぎて批判されているのは皮肉)。

 

さて、あらためまして本日のテーマ、

 

生稲晃子議員にお願いしたいこと”

 

結論を一文で表現すると、

 

生稲晃子議員に活躍してほしい分野は、

 

 

10代少年少女の就労に関する課題・問題

 

 

です。

 

周知の事実ですが、この分野の問題は、

家庭の貧困、教育問題、非行から発展しての半グレなどへとつながる社会問題、

就労する仕事としての性風俗産業に関連する問題、などなど、

闇が深いと考えられる問題が少なくありません。

 

そんなななかで、

ご本人がウリにしているのかいないのかわかりませんが、

生稲議員の紹介には「元おニャン子クラブ」という枕詞がだいたいついてきます。

 

生稲議員自身がオーディションを経て、

1986年に18歳でアイドルデビューした経歴の持ち主ですから、

10代の少女が働くという実体験をされているわけです。

 

しかも、おニャン子クラブの代表曲が『セーラー服を脱がさないで』(1985年)

ですから、公言するかどうかは別にして、販売戦略の一部分においては、

「性を意識」させる戦略が取られていて、メンバーはその“商品”だったわけです。

 

このような環境からタレント、女優、歌手として成功したメンバーもいれば、

残念ながら芽が出ずに芸能界を去ったメンバーも存在します。

 

アイドルとしての活動後も長らく女優として芸能界で活躍していた生稲議員ですから、

10代の少年少女が働くということ、そこにチャンスもあればリスクや誘惑もあること、

成功した事例や失敗した事例など、たくさん見聞きしてきたはずです。

 

そのため、10代の少年少女の就労に関する課題・問題について、

生稲晃子議員の知見はかなり専門的であり傾聴に値すると考えられます。

 

極端な話、この分野であれば、生稲議員は、

岸田文雄首相や林芳正外相よりも深く議論ができるのではないかとすら思います。

(外交問題とかだと、両者とは議論にならないかもしれませんが)

 

要するに、

国会議員は一人ひとりそれぞれの得意な分野で活躍されたらいいわけです。

 

生稲議員がこの分野に関心があるのかどうかわかりませんが、

ぜひ任期6年間の参議院議員としての活動分野のひとつに加えていただきたいなぁ、

と思う次第です。

 

“The 蛇足”ですが、

無理くりつなげると、

現在の日本で最も有名な被疑者についても、

10代で家庭崩壊を経験し大学中退からの(この後の詳細はわからないけれど)、

みたいな、貧困や教育、若者の就労の問題とも関連して考えることもできそうです。

 

不幸な境遇、壮絶な生い立ちを経験している人は芸能界にも多いと言われているので、

(芸能界には、そういう人が一発逆転を夢見て成功を目指す業界という側面がある)

この事件についてもキャスターや専門家と呼ばれる人たちの通り一辺倒に思える話より、

生稲議員の方が核心を突いた話ができるのではないか、と思わないでもなかったりします。

 

2.主にテレビ出演を巡ってバッシングされているけど「どうなの?」というお話

「主に」と書いたのは、すべての批判やバッシングを把握できないから。

 

「テレビ出演を巡って」と書いたのは、

出演した番組で“失言”して批判されているのではなく、

出演しないことについて批判されているのが興味深いと感じたから。

 

次の3.で書く内容だけど、

もしかすると今後の選挙戦を大きく変える出来事となるかもしれない。

 

と、仰々しい出だしをしたけれど、

生稲議員(当選前は候補。適宜書き分けますが厳密には間違うかもしれません)への

批判・バッシングの代表的なテンプレがこちら。

 

知名度のみで政治について不勉強なタレント候補は望ましくない

 

近年のタレント候補への批判的な論調に加えて、

生稲候補がNHKが行ったアンケートにほぼ無回答、

再提出後の回答は他の候補者のそれに類似していたこと、

さらには、テレビ番組への出演依頼を拒否していたこと、

その理由として、国会議員としての資質や勉強が足りないからだという関係者の発言を暴露されたこと、

などが批判・バッシングに拍車をかけたかたちです。

 

わたしは冒頭にも書いたとおり、

生稲晃子議員と面識がないので不勉強かどうかは判断できません。

 

匿名の関係者の話というのも信憑性は不明です。

 

ですから、そのことに“乗っかった”批判をするつもりはありません。

 

それよりも今回の話は、

むしろテレビ側へ疑問を呈する流れになります。

 

ポイントを一文で表現すると、つぎのとおり。

 

 

「選挙特番」という「政治バラエティ」に出演する意味はあるか?

 

 

特に話題となっているが、

番組内で出演拒否の暴露をした池上彰氏がMCを務める選挙特番での話。

 

選挙特番は各局で話題の人をMCに据えて長時間放送するイメージだけど、

いずれも民放のひとつの番組だから、基本的に公平でも中立でもない。

 

また、公平や中立にする必要性も民放各局にはない。

出演者は公平中立を謳うことがあるけれど、

スポンサーもついている民放の番組で公平中立が成立しないことは周知の事実。

(アイドルはトイレを行かない、と同じレベルのお話)

 

そういう状況で、

立候補者の出演依頼をするのは番組側の権利として行使される。

 

全候補者に一律5分の質疑応答時間を確保しているみたいな義務はなくて、

番組の判断で「数字の獲れる候補者に出演依頼をする」というもの。

 

生稲晃子候補は、間違いなく数字の獲れる候補として白羽の矢が立ったわけ。

 

だけど、一方で、出演するかしないかは各候補者の権利

 

なかにはテレビに出て政策を主張することは国会議員の責務だ、

依頼を拒否する、逃げるような行為は卑怯だ、みたいなことを、

言っている人もいて驚くけれど・・・、

あくまでも選挙バラエティへの出演をするかしないかという問題

 

候補者にとって価値があると判断したら出演したらしいし、

そうでなければ出演を断ればいいだけのお話。

 

レビに出て雄弁に語ることが政治家の本分ではなく、

あくまでも政策立案が政治家の第一義的な仕事だから。

 

それにも関わらず、出演しなかった候補について、

あーだこーだとネガティブキャンペーンを展開するのはいかがなものか、と思う。

 

しかも、近年の池上氏の手法を知っている方なら周知の事実だけれど、

相手を挑発するような質問をして、怒って反論する候補の様子を放送、

「本音を引き出した!」などと高評価を得たことで味を占めている人。

 

今回も岸田首相に「検討使と呼ばれていますよ」と揶揄したらしいと

Yahooニュースで読んだけれど、そういう感じの番組構成なんだと思う。

 

このときの岸田首相は、さらっと受け流したらしいけれど、

最近のブームというか、選挙バラエティとしては受ける話術、手法かもしれないけれど、

こういう手法を続けていたら、おそらくは早晩、手のひら返しというか、

「アンチ池上」の声が大きくなって、失礼な人だと叩かれることになると思う。

 

そういう半ば国会議員や候補の揚げ足取りをすることが目的と化している選挙バラエティだから、

おそらくは生稲候補に対しても意地悪な質問をして、返答に困って“しどろもどろ”になったような映像を

流すことが目的となっていたんじゃないかなと推測できてしまう。

 

そして、出演を断られた腹いせに、おそらくは誇張した内容も含めて裏話を暴露したと。

 

その後のやりとりも含めて、生稲議員への批判、バッシングが続いているようだけれど、

選挙バラエティに出演しないことがなぜダメなのか、どう考えてもよくわからない。

 

選挙活動は法に触れない範囲で自由に展開すればいいし、

議員となった今は得意な分野で政策立案に尽力されたらいいと思う。

 

すべての国会議員がウクライナの専門家や財政問題の専門家である必要はないわけ。

 

先述のように、いわゆる「児童労働」の問題なんかは、

生稲晃子議員の経歴を含めた専門性がいかんなく発揮できる分野だと思う。

 

テレビのネガキャンに振り回されずに、

政治家としてこれからの活躍に期待したい。

 

3.新しいかたちの選挙戦略として定着するか!?というお話

ここまで書いてきて伝わる人には伝わったと思いたいけれど、

「新しいかたちの選挙戦略」とは、テレビを活用しない選挙戦のこと。

 

一般的には、

候補者は知名度がないからテレビに出演したい。

テレビ局は「出演させてやる」くらいの感覚で出演交渉をおこなう。

 

候補者は票を、テレビ局は視聴率を獲得すればwin-winとして成立する。

 

特に新人候補は是が非でもテレビに出演したいという気持ちになっても不思議ではない。

 

ただし、近年の選挙特番という名の“選挙バラエティ”の流れは、

先の池上彰氏や爆笑問題の太田光氏、橋下徹氏みたいな、

ご自身もたいへんな論客であって、候補者と論戦・論破すること、

それ自体を目的視しているかのようなMCが少なくない。

 

そんな感じだから、

「重箱の隅をつつく」「揚げ足を取る」「失言を引き出す」みたいな、

極めて後ろ向きな選挙バラエティに成り下がってしまっている感じ。

 

必ずしもトークに秀でた人が政治家になる必要はないことはすでに書いたとおりだけど、

今の選挙バラエティだと、出演するメリットよりデメリットを感じる候補者がいても、

まったく不思議ではない。

 

と思っていたら、

全部のテレビ出演を拒否するという決断をしたらしいのが今回の生稲晃子候補。

 

芸能界、テレビの世界で生きてきた人が、テレビ出演をしない戦略を採用して、

比例代表ではなく選挙区でしっかり議席を確保したわけですよ。

 

今回の生稲晃子議員が決断したテレビに出演しない選挙戦略で当選した実績は、

これからの選挙活動のあり方に大きな影響を与えることは間違いないと思う。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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2件のコメント

  • お疲れ様です。
    タレント議員は選挙のたび、
    いろんな話題に上がりますよね・・・
    中でも厳しいなと思ったのが
    今〇絵理子議員でしたかねぇ。
    生稲議員ですが、
    出演拒否の雑音は、しっかりと今後の活動を行えば、
    世間の評価は後からついてくるとは思います。
    ただ、自分の政策や理念くらいはどこかでしっかりと
    示してほしいと思います。
    10代の就業もなかなか難しい問題が山積みだと思います。
    成人の年齢も18歳に引き上げられる以上、
    中学、高校でそういった精神面の授業でも実施するべきだとは
    思うんですけどね。
    しばらくは新人議員の発言は要注目ですね。

    • お疲れ様です。
      どうしても芸能人は知名度がありますから、
      話題になる(≒視聴率がとれる)候補となっちゃいますよね。

      まぁ今〇議員は・・・、
      比例代表ですし、政策よりは不倫(?)などで悪目立ちしている感じ。

      新人議員が政策や理念を発表する場はあってもいい、
      というかないとダメだと思いますが、それがテレビではなくなっているのかなぁと感じます。

      他のツールを今すぐに思い浮かばないですが、
      そちらが市民権を得たら、すごいスピードでテレビ離れが進むでしょうね。

      18歳成人に関連して、
      クレジットカード詐欺や性風俗に騙されて働かされる10代が増える、
      みたいな、正義感&想像力豊かな活動家が声を荒げてもなんだかなぁって思っていましたが、
      肯定否定どちらの立場でも生稲議員の発言は傾聴に値すると感じます。

      おっしゃるように、
      新人議員の発言は生稲議員に限らず、知名度の低い議員に対しても、
      等しく注目する必要がありますよね。

      明日は金曜日、アラフィフさんのトレードが、
      しっかり連勝で一週間を終えられますことを祈念しています!!!

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