通園バスに思うこと
トレード雑記第166弾、
通園バスに思うこと
先日、通園バスに取り残された女児が死亡するニュースがありました。
ネット上で文字を読んだだけでもいたたまれない気持ちになったので、
映像(テレビやYouTubeなど)は、あえて見ないようにしていました。
今でも映像は見ていないのですが、
理事長兼園長の会見が著しく不評だったことや、
発見時の服装や水筒の状態など、
断片的ですがディティールについての報道記事を読むと、
胸が痛くなります。
昨年も男児が保育園の送迎バスに置き去りになった出来事がありましたし、
こういった最悪の事態を回避する方法はなかったのだろうか、と考えたくなります。
実際問題、件の認定こども園に怒りをぶちまけても、
何の解決にもなりませんので、ニュースを読みながら思い出したことを少々。
中学生くらいの子どもがいらっしゃる方、
あるいはそのくらいの世代の方であれば、
間違いなく一度は聞いたことがあると思います。
「待機児童」
肌感覚ですが、だいたい10年くらい前ですかね、
公立・私立、認可・認可外などといった表現とともに、
幼稚園や保育所の不足問題として、連日ニュースで取り上げられていたテーマです。
その時の論調は、
子どもを預けたくても預けることができない人がたくさんいて困っているのに、
行政はいったい何をしているのか!?
みたいな感じだったように記憶しています。
そういえば最近は聞かなくなってきたなぁと思っていたのですが・・・。
あの頃も、感情論的な過熱報道ぶりがあった感じでしたが、
一部では、幼稚園・保育園の質と量をどのように確保するか、担保するか、
といった丁寧な解説があったように記憶しています。
もちろん、今回の出来事とあの頃の待機児童の問題は、
風が吹いて桶屋が儲かるよりも両者の関係性は遠くて離れている問題ではありますし、
少子化による需給バランスが常に変化していることや、成り手の不足など人員確保が大変な業界特性、
などなど、様々な要因があって問題を複雑化しているところもありそうです。
劣悪な保育園や幼稚園には退場いただくのは当然として、
子どもたちの安全や発育をどのように考えていくかについて、
先日のブログ(規制の強化と緩和に思うこと)でも触れましたが、
正解はわからないけれど決断しないといけない、という問題は本当に難しい選択ですね。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
末筆となりましたが、あらためて
謹んでご冥福をお祈りいたします