JCを減らす-情報に飛びつかない-

トレード雑記第193弾、

 

JCを減らす-情報に飛びつかない-

久しぶりにトレード用語を書いたような気がしますが、

JCとは「ジャンピングキャッチ」のことです。

 

ほぼ同じ意味合いのトレード用語に「高値掴み」もあります。

 

両者のメカニズムとして、ニュアンスが微妙に異なるのは、

JCが「飛びつくことそのもの」により着目した表現なのに対して、

高値掴みは「高くなったところで飛びつく」ところがより強調されている感じ。

 

いずれも、

まだ上昇すると思っていたら下落していった、という感じで、

結果論的な判断しかできない部分はあるのだけれど・・・。

 

感覚的には、

JCは「あまり考えないで」飛びついてしまい被弾、

高値掴みは「考えすぎて」飛びついてしまい被弾、

みたいな程度の違いなのかもしれません。

 

さて、今回のブログでは、

トレードそれ自体のJCについてではなくて、

サブタイトルの「情報に飛びつかない」が中心テーマとなります。

 

いわゆるニュース速報などは、

それなりの確率で誤情報であったり、デマに遭遇することがあります。

 

また、速報(≒第一報)の性質上、

全体像がわからない不十分な情報に対して、

煽情的で大袈裟なメッセージとなって報道される場合もあります。

 

速報元が意図的(≒悪意あり)な場合は、

そもそもその速報元が信用ならないわけですが、

速報元の勘違いや、受け手の勘違いからの拡散、拡散された情報をさらに勘違い・・・、

など、まことしやかに語られていた後に、全然事実とは異なる、という話になることも。

 

現在はネット社会ですから、

情報を送信することも、受信することも、

受信した情報に反応することも、ほぼリアルタイムで可能な状況ですから、

文字どおり「情報に飛びついて」間違った解釈をしたり、

その間違った解釈をSNSなどで再送信してしまったり、

といった感じで、めちゃくちゃカッコ悪い事態になる可能性があります。

 

そういったケースについて、

最近の話題からいくつか紹介します。

 

1.(結果的に)デマに振り回される

先日、大阪府で小学生児童をひき逃げしたという事件報道がありました。

 

男子児童が通学中に車にぶつかったというもので、

話を聞いた同校の校長が通報したことで、

警察がひき逃げ事件として捜査している、という流れ。

 

この報道を受けてSNSやYah〇oのコメント欄などでは、

当然のようにひき逃げ犯を糾弾する意見が拡散されていました。

 

なかには、厳罰(≒極刑)を与えろ、とか、

小学生のトラウマが心配だ、みたいな感じで話が飛躍していって・・・。

 

そして、数日後に、

「ひき逃げ事件は存在しなかった」という報道がなされました。

 

運転手は、運転中に転ぶ児童を見たと証言し、

警察が車を調べたところ接触痕がなかったことから、

ひき逃げ事件はそもそも存在しなかったと結論づけたわけです。

 

あまり大きな報道とならなかったのは、

おそらくは勘違いしたであろう児童や、

児童の話を真に受けて通報した校長に批判が向かないような配慮だと思われます。

 

結果的に、存在もしないひき逃げ事件の犯人を糾弾していた人は、

(匿名の人がほとんどでしょうが)デマに振り回されて、

すごく恥ずかしい主張をしていたことになったわけです。

 

しかしながら、

一度そういった事件報道があったところからスタートしているため、

真相が明かされた後も、わずかな接触であれば痕は残らない、

当たっていなくても近づいたことに気づいた子どもが避けて転んだら車の責任だ、

など、あまりに苦し紛れの言い訳コメントもあって、恥の上塗りだなぁと感じたりもしました。

(当初のコメントとその後のコメントは必ずしも同一人物ではありませんが)

 

第一報(≒速報)の内容に引き摺られて追加情報に対応できないのは、

JCをしておいて、後からその理由を無理やり正当化する行為と一緒なので、

気をつけないといけません。

 

2.不十分な情報に飛びつく

ここで紹介するケースはふたつ。

 

ひとつは、すでにブログでも紹介した内容で、

「将棋の佐藤天彦九段がマスク不着用で反則負け」という報道。

 

当初は、

天彦九段に同情する声や、

指摘した永瀬王座を卑怯、せこいなどと揶揄する声、

また、マスクをする・しないに何の意味があるのか、

みたいな大きな話を展開する声があったのですが・・・。

 

ところが、

将棋連盟に明文化した規定が存在していたことが明らかになると、

感情論で言及する声は一気にトーンダウンする流れに。

 

その後、続報が聞こえてこないので、

結論が出るには時間がかかっているわけですが、

不十分な情報に飛びつくとカッコ悪いよね、

ということよくわかる事例のひとつかもしれません。

 

ふたつ目は、

わたし自身が完全に専門外なテーマなので、

紹介する内容が誤情報の場合もあるけれど、高校生の駅伝の話。

 

新潟県予選で、運営のミスがあって約200m余分に走らされた高校が、

結果的に12秒差で全国行きの切符を逃したというものです。

 

後日、

全国行きを逃した高校から抗議文と救済措置を求めた嘆願書が提出されて、

県高体連は「再レースは行わない」「結果は確定している」と回答した、

という報道を受けて炎上、という流れ。

 

ここでも、

もう一度やり直せ

2校とも全国大会出場でいいだろ

高校生の夢や青春を大人が潰した

毎日の練習、血と汗と涙の努力を踏みにじるのか

主催者・運営側のミスなのに回答がふざけている

高野連(高校野球の組織)と同じで保身に走っている

みたいな感じなんだけど。

 

この件、

わたしが読んだなかで一番丁寧な報道をしていたのが地元の『新潟日報』(電子版)。

 

スクショを貼るとこんな感じ。

 

 

これを読むと、印象がやや(もしくは大きく)異なります。

 

「結果が確定している」の根拠は、

規定で定められている抗議の時間内に抗議がなかったこと。

 

また、「運営のミス」についても先導係の役割として、

走路の安全確保が役割で、誘導が含まれていないのでミスではないこと。

 

みたいな感じで、

県高体連が必ずしも横暴や保身で回答したわけではないことがわかります。

 

県高体連としては、そもそも「運営のミス」は存在せず、

「規定の抗議」も受けていないので、確定済みと回答しているわけです。

 

人間味のない回答ですが、

この記事を読む限りそこまで批判を呼ぶ回答ではありません。

 

ただし、高校側と県高体連側とで食い違いがあるので、

(口頭でのみの共有だと「言った言わない」になる)

先導係の役割など明文化された規定やルールが存在するのかどうか

記事にある日本陸連競技規則が高校の県大会予選にそのまま適用されるのか、

などが、争点になりそうです。

 

ちなみに、抗議をしている高校のホームページには、

抗議内容の詳細が掲載されており、同校生徒や保護者はもちろん、

部外者であるわたしたちにも閲覧可能な状態です。

 

そこでは、30分という時間について、先導係の役割について、に加え、

事前配布の「審判要領」や当日の「走路員」の行動などが盛り込まれています。

(誘導をしない取り決めの走路員が誘導したため公平性が欠如している、など)

 

抗議文を読むと、

「高校生の駅伝」に熟知していない素人がコメントできるレベルを超えていて、

たとえば上記「審判要領」を読んでいなければ実質的にコメント不可能です。

 

そういう状況ですので、

わたしは関係者全方向に対して意見・批判はせずに動向を見守る、というスタンスです。

 

いずれにしても、紹介した地元紙ではなく全国区の大手新聞やテレビだと、

「誤誘導」「全国大会逃す」「運営のミス」「結果は確定している」など、

煽情的なフレーズが並んでいるので、それだけを読んで反応すると・・・、

県高体連批判一色のコメントになっても仕方がないかなぁとは感じます。

 

とはいえ、どういう結論になるかはわかりませんが、

もし「そもそも運営のミスはなかった」(≒県高体連の主張が通る)となれば、

議論の大前提(≒運営のミスがあった)が成立しないわけですから、

そこからくる批判的コメントはすべて意味をなさなくなってきます。

 

わたし個人としては、

プロの対局である将棋の件とは異なり、

高校生の部活動の一環ですので、教育上の柔軟な対応もあってもいいのではないか、

丸く収まるといいなぁ、という気持ちを持っています。

 

そのためにも正確な情報収集(と発信)が求められると感じています。

 

3.パニックからの伝言ゲームでパニックに拍車

これはもう、情報への飛びつきという意味では定番中の定番の話です。

 

先日の韓国の事故の一連の報道のなかで、

日本から間違ったハロウィンを輸入した

というニュアンスの報道がありました。

 

それに対して、

やっぱり日本に非難の矛先を向けてきた

みたいな反応が反応を呼んだわけですが・・・。

 

実際には、

韓国での報道は、

諸外国からハロウィンを輸入するなかで変なかたちで定着した

というニュアンスだったらしいです。

 

それを、いわゆるまとめサイトなどで、

諸外国のひとつを採り上げて日本のみを言及、

コスプレ文化などを紹介する文脈とあわせて、

前述の内容で拡散された、というものらしい。

 

今回はかなり早い段階で、デマであることが発覚しましたが、

大きな事故でパニックになっているところにこういう展開は、

ド定番のデマ騒動ですので、飛びつかないことが大切です。

 

JCを減らすために

とはいえ、ニュース速報には飛びつきたい気持ちもわかります。

 

有名人の慶弔、結婚や病気、死去報道など、

スポーツなどでの記録更新報道など、

そして、大きな事件や事故報道など。

 

速報の段階では全体像が明らかになっておらず、

煽情的で大袈裟なタイトルや内容の場合は多々ありますし、

結果的にデマ・誤報道だったという場合もあります。

 

JCを減らすために心がけることとしては、

大原則は飛びつかないことなわけですが、

次のような点を意識すると避けやすいです。

 

①速報に反応して意見を表明しない

速報されたことをそのまま送信(≒拡散)するだけなら大きな問題になりにくいですが、

速報に反応して意見・コメントなどを勢いよく書いてしまって・・・、

速報の内容が誤情報だった場合、とても恥ずかしい思いをします。

 

②なかでもマイナス・ネガティブな情報発信をする際は注意する

お祝い事(結婚報道など)の勘違いなどで、

「フライングおめでとう」や、同姓同名の他人に「おめでとう」などは、

クスッと笑える程度の間違いで済むこともないわけではありませんが、

病気やケガ、トラブル、事故、事件報道などに対して情報発信する際は、

より注意深く判断した方がいい場合が少なくありません。

 

たとえば、すでにブログで紹介したとおりですが、事件報道を受けて、

犯罪者相手なら何を言ってもいいような間違った正義感を振りかざして、

結果、犯罪はなかった場合、内容によっては他者を侮辱することになります。

(最悪は、誤情報に基づいて発信した側が訴えられる可能性もあります)

 

わたしの場合、

トレードにおいて数えきれないJCを経験しましたので、

ブログで扱う情報くらいはJCしないように心がけています。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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