闘犬のゆくえ-引退を考える

トレード雑記第234弾、

 

闘犬のゆくえ-引退を考える

「闘犬」は、文字どおり犬同士の闘いで、

日本では土佐犬(土佐闘犬)が文化や伝統として有名だと思います。

 

とはいえ、近年では「動物愛護」的な観点からも、

どうしても下火になっている感は否めません。

 

闘いそれ自体もそうですが、

特に引退後の生活が、悲惨なものとなっているようです。

 

現役時代にチャンピオンになった闘犬でも、

必ず引退を迎えますし、引退後は気性の荒さもあるので、

「普通の飼い犬」として余生を過ごすことは難しいです。

 

繁殖で、より強い子孫を残すところを終えると、

いよいよ闘犬としての「価値」がなくなります。

 

すると、どうなるか・・・、

わかりやすいのは、若い闘犬の「かませ犬」としての生活です。

 

噛みつかれたり、引っ掛かれたり、ケガばかりですし、

どうせ後は「死ぬのを待つだけ」なので大した治療もありません。

 

そうして、目が失明した、耳が引きちぎられた、足がない、などなど、

痛々しい姿の老犬(元闘犬)が溢れることになります。

 

なお「かませ犬」すらできない場合は、殺処分になりますので、

どちらが幸せなのか、よくわからなくなってきたりします。

 

もちろんここで書いたような状況が必ず発生するわけではないですが、

華やかな闘いの舞台を少し外れると厳しい現実が待っているわけです。

 

闘犬については、また、闘鶏(軍鶏(しゃも)の戦い)なども同様ですが、

動物同士が直接闘う形式の試合はこれからの時代は難しいかもしれません。

 

引退を考える

先日、『BreakingDown7』というバラエティ系格闘技イベントがありました。

 

わたしは発足当時の1回目の大会以来、観たことはなくて、

Yah〇oニュースで話題になっているのを読む程度だったんですが・・・。

(素人の殴り合い、記者会見で暴れるなどショーがメインなので早々に興味が薄れた)

 

今回(7回目)の大会で、

元K-1のシビル・アビディが参戦したと聞いて驚きました。

 

試合後のニュースで知った後に、

練習や試合などの映像を確認たわけですが。

 

約20年くらい前に活躍していた頃と比べると、顔も穏やかになり、

お腹も「でっぷり」していましたし、俊敏性はありませんでした。

 

アビディは闘犬ではありませんので、

本人の意志をもって試合を承諾されたわけだと思いますが、

結果は予想どおりの「かませ犬」展開で、虚しい感じに包まれてしまいました。

 

こういった感想は、世代によって大きく異なるかもしれません。

 

K-1全盛期(90年代後半から2000年代前半)は、

わたしも若かったので、若い選手が実績のあるベテラン選手を倒す姿に興奮しましたが、

その当時でも、元相撲、元柔道、元レスリング、元キックボクシングなどなど、

今回と似たような「かませ犬」的参戦の選手は少なくなかったように思います。

 

当時のわたしたちの世代がそうであったように、

おそらく、今の10代~20代の視聴者にとっては、

「よく知らないおっさんが頑張ったように映る姿」はひとつの美談なのかもしれません。

 

スポーツや格闘技の選手は、

最も判断しやすい「肉体の衰え」をもって競技から引退するわけですが、

その引退のあり方や、そして引退後の生活など、考えさせられる出来事となりました。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 


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