現役選手の発言は責任が伴う【Part2】

トレード雑記第331弾、

 

現役選手の発言は責任が伴う【Part2】

前回のブログでは、サッカー日本代表について、

代表選手の発言には責任が伴うことを書きました。

 

サッカー日本代表「10月」親善試合、アジアカップに向けた最終調整へ!

 

今回のブログでは、

サッカーのような確立したチーム競技ではありませんが、

それをひとつの理想として競技を推進している麻雀「Mリーグ」から、

あるチームの選手が他のチームの選手を批判した発言について。

 

ポイントは、

1.ミスをした(かもしれない)選手のプレーの巧拙は論点ではない

2.他チームの選手のプレーに対しての侮辱発言を公式の場でしてはいけない

3.Mリーグが成熟すればスポンサーの意向も尊重し責任ある発言が求められる

 

結論は、

堀慎吾プロの発言としては問題ないけれど、

堀慎吾選手としての発言なので問題がある。

 

「プロ」と「選手」の違いは、その表記以上に重たいわけですが、

そこを理解しているか否かで評価がわかれている印象を受けます。

 

 

ということで、本編をどうぞ。

 

場面は、先週10月6日(金)の試合で、

新加入チームBEASTの菅原千瑛プロが、

わたしのような素人目にも「大きなミス」をしたように見えた局面。

 

対戦相手となったサクラナイツでは、

チームの公式YouTubeで「楽屋配信」(控え室配信)をしていました。

(リアルタイムでチームメンバーを応援する風景を配信するやつ)

 

そこでの堀慎吾プロの発言が、

菅原プロのミスと映るプレーに対して「恥ずかしいやつ」を連

 

個人戦であれば、あるいはオフであれば、

自由に好き勝手言えばいいと思うけれど、

公式の配信でユニフォームを着た選手が、

他のチームの選手のプレーを批判するのは、かなりマズい・・・。

 

しかも、同じ控え室には、

森井監督や岡田紗佳プロなども一緒にいましたが、

発言の訂正や修正もありませんでした。

 

これは・・・、

サクラナイツがBEASTを批判している、

と捉えてもよろしいのかしら!???

 

仮に、サッカーや野球で、たとえば大谷翔平や三笘薫が、

他チームの失敗・ミスについて「恥ずかしいやつ」とは言わない。

 

選手への批判はもちろん、その選手を起用した監督やチームの批判、

下手をするとリーグそのものへの批判と受け止められかねないから。

 

こんな発言を公の場でしたら、

リーグやチームからペナルティを科せられてもおかしくありません。

 

成熟した競技において、

批判が展開される場合は、

①選手本人による自己批判と反省

②選手が所属するチームの監督やコーチなど関係者の叱咤

③チームのOB・OGなどの批判(某番組の「喝!」など)

④ファンなど視聴者による応援と批判(誹謗中傷も含まれる)

が一般的です。

 

 

今回の堀プロの発言を、

よくぞ言った、はっきり言う人がいてよかった、

みたいな肯定的反応が少なからずあったりもしました。

 

麻雀プロとしての発言、

現役最強の一角として強さに定評がある堀プロの発言、

という意味では価値のある批判かもしれません。

 

ただし、チーム競技としての選手の振る舞いと考えると、

サッカーや野球と比較してはダメだけど、あまりにも成熟していない発言。

 

堀プロの発言を肯定するファンを含めて、

Mリーグの成熟度の低さを露呈しています。

 

 

打牌批判は麻雀プロなら当然

ちなみに、わたしは、

菅原プロの打牌選択を擁護する意図はありませんし、

菅原プロの打牌選択を批判する意図もありません。

 

ですから、擁護派・批判派の争いごとには興味がありません。

 

SNSにおける過激な表現で言い争っていたのは論外として、

「見落とし」でも「弱気の打牌選択」でも「手出しを入れたくない」でも、

そのあたりの思考による損得計算は、菅原プロの判断で何でもいいわけです。

 

同時に、プロであればプレーそれ自体への批判はつきものだと思います。

称賛や応援はOK、批判はNGというスタンスは、アマチュアのそれなので。

 

堀プロの発言は打牌批判とは別次元の話

そして、菅原プロの打牌選択そのものと、

堀プロの発言は別のものとして捉える必要があります。

 

なお、正直に言うと、堀プロの発言の内容については、

確かにそうだよね、と感じる部分が少なくありません。

 

でもそれは、あくまでも麻雀素人のファン(≒わたし)の感想。

 

そもそも堀プロは、

他人にも厳しいですが自分にはさらに厳しく、

麻雀への真摯に取り組む姿勢、言い訳をしない姿勢など、

芯の通った麻雀プロなので、アンチが少ない麻雀プロのひとり。

 

だからといって、だからこそとも言えますが、

ダメな発言はダメでしょう、という是々非々のお話。

 

公の場で、サクラナイツの選手として、

BEASTの選手に対してする発言としては、ありえない発言。

 

仮にサクラナイツを退団・卒業して、

ひとりの麻雀プロとしての発言であれば、

某番組の「喝!」と同じで、辛口批評で賛同する人も少なくないかもしれませんが。

 

 

MリーグKADOKAWAサクラナイツ所属選手の発言は、

ファン(アンチを含む)が野次を飛ばすのとは異なり、

その発言には責任が問われるよね、というお話。

 

このあたりがごっちゃになっている思考の人とは、

何ひとつ議論や討論ができる自信がありません。

 

Mリーグは、個人戦ではありませんし、

自チームの後輩(渋川プロ)イジリの延長のような感覚で、

他チームの選手をイジることはあまりいい傾向とは思えません。

 

最低限の礼儀というか、対局観戦マナーというか、

選手や監督は、再考されてもいいのかもしれない。

 

今回の騒動を大きくしたのは間違いなくサクラナイツの楽屋配信。

 

あの場ですぐに森井監督がひと言フォローなりツッコミを入れておけば、

堀プロの発言がキャラとして成立した可能性があるので、

チームとしての対応ひとつで発言の印象が違ったように感じます。

 

渋川プロ(対局中)や内川プロ(2戦目の準備?)が不在だったのも、

チームの公式生配信としてのバランスを難しくしていたのかもしれません。

 

さらに成熟するとスポンサーの問題も発生!?

さきほどMリーグが成熟していないと書きましたが、

今後リーグが成熟していくのであれば「スポンサー」の問題も発生します。

 

この1週間の騒動のなかで、

ざっくりとSNSを見た感じでしかないけれど、

「スポンサーの視点」を指摘していたものはなかったように思います。

 

まだまだMリーグが麻雀プロの個人戦の延長という認識の人が多いので、

ほとんど問題視されていませんが、今後リーグが成熟するにつれて表面化するやつです。

 

だいたいのチーム競技でそうだけど、

Mリーグでも選手のユニフォームにはスポンサーのロゴが刻まれています。

 

そのため、公式の場での選手の暴言(≒他チームの選手への侮辱)に対して、

スポンサーはその発言を容認していると判断されてしまう恐れがあります。

 

そのように判断されることが困るのであれば、

スポンサーとしてチームに苦言を呈することがありますし、

スポンサー契約そのものを解除することもあり得ます。

 

実際にはそうはならないように、

チームは選手をマネジメントしています。

 

サッカーや野球などチームスポーツの場合、

選手の年齢が若い(≒10代~20代が多い)こともありますが、

言葉使いやマスコミ対応、服装や行動の指針など研修が行われています。

 

選手本人も言動など立ち居振る舞いには気をつけるようにしますし、

それがリーグおよびチームに所属するプロ選手としての責任となります。

 

現状のMリーグの各チームスポンサーの相対的な発言力や、

堀プロの今回の発言レベルでは起こり得ないと思いますが、

成熟したプロ競技の場合、選手の発言ひとつで罰金や出場停止、

最悪のケースだと実質クビになることもあります。

 

また、Mリーグというリーグそのものにもスポンサーがついていますので、

「Mリーガーにふさわしくない」と判断すれば同様の展開が起こり得ます。

 

あくまでも「Mリーガーにふさわしくない」であって、

麻雀プロとしての実力や実績、評判とは異なる評価軸でのお話。

 

今回の発言は、堀プロの実力、実績、キャラだからこそ、

ある意味では問題視されず許された発言かもしれません。

 

しかし、今回の堀プロのような発言を軽視していると、

スポンサーの「チーム離れ」、「Mリーグ離れ」の遠因となりかねません。

 

今後Mリーグが成熟するとともに、

MリーガーにはMリーガーとして、

責任ある発言や行動が求められると思います。

 

おまけ.ウヒョ助さんのバイタリティ

あと、いつもながら漫画家のウヒョ助さんのバイタリティはすごい。

 

菅原プロへの変な擁護から始まって、

堀プロやサクラナイツの楽屋配信への批判が続く。

 

その道中、「天鳳民が~」とか、「アンチは〇〇だ」みたいに、

主語を大きくして、煽り散らかしたりしては話をややこしくする。

 

楽屋配信での堀プロの発言、および森井監督、岡田プロの姿勢が、

「他チームの選手への配慮に欠けている!」だけなら完全同意なんだけど。

 

それでもイラスト一枚で空気を変えることができるのは漫画家の強みですね。

 

といったところで、本日のブログは手仕舞い。

 

追記(2023.10.13早朝)

騒動もそろそろ終わりとなった時点で、

今回のブログを公開しようとしていたら、

SNSではどんどんおかしな方向に進んでいるようにも見受けられます。

 

私が今回のブログで書きたかったポイントは、

①プロリーグに所属する選手は発言に責任が伴う

②選手の言動に対してチームのマネジメントが必要である

③リーグの成熟度とともに、スポンサーの視点も重要となる

という点です。

 

菅原プロの打牌選択は論点ではありませんし、

堀プロの麻雀の実力や実績も論点ではありません。

 

無用なトラブルは防止したいと考えていますので、

重ね重ね、ご理解いただけましたらさいわいです。

 

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