【小話】麻雀ファンが考えるMリーグの課題
トレード雑記第232弾、
【小話】麻雀ファンが考えるMリーグの課題
先週(~2/17)の時点で、今シーズンの全94試合中76試合が消化されました。
いよいよ終盤戦と言ってよくて、一段と盛り上がってくる反面、
「Mリーグの特性」として、どうしても「後ろ向きの展開」が続きます。
今回は、この「後ろ向きの展開」について、
なんとか改善できないだろうかなぁ・・・、という小話です。
ちなみに「後ろ向きの展開」になる理由として、
全8チーム1リーグ体制による「Mリーグの特性」があります。
優勝チームが確定するまで、
①全8チームによるリーグ戦をおこなう=レギュラーシーズン(94試合)
②上位6チーム(上記①下位2チーム脱落)によるリーグ戦をおこなう=セミファイナル(30試合)
③上位4チーム(上記②下位2チーム脱落)によるリーグ戦をおこなう=ファイナル(20試合)
といった流れとあります。
現在、①の残り18試合で終盤戦の戦いが展開されるわけですが、
極論すると、上位6チームに入っていればOK(=下位2チームにならなければOK)です。
そのため、脱落チームにならない(≒他チームを脱落確定させる)戦略が大切となります。
これは、②のセミファイナルでも同じ戦略が繰り広げられます。
そして過去4年間の実績から、
レギュラーシーズンで1位のチームが優勝したことはなくて、
むしろ5位、6位通過の下位チームがセミ&ファイナルで下剋上する展開が定番となっています。
そういった試合展開自体にはその面白さもあるのですが、
結局レギュラーシーズンの順位が「ほとんど」価値がない状況が続いています。
(細かく言えば持ち点持ち越し分の有利不利はありますが)
そのため、ファイナル以外では、
勝利よりも圧倒的な敗北をしない戦略が重要になるし、
負ける場合でも、自チームよりも大敗するチームをつくることが大切となります。
と、まあ、こんな感じで・・・、
どうしても後ろ向きの展開、そういった戦略が有効となるシステムなので、
リーグ戦(=Mリーグ)の終盤戦が、イマイチ「おもしろくない!!!」わけです。
わたしは麻雀ファンだし、Mリーグのファンでもあるのだけれど、
野球やサッカーのようなリーグ戦終盤の優勝チーム争い、将棋のような挑戦者決定者争いではなくて、
Mリーグでのレギュラーシーズンの目的が必然的に「下位チームにならないこと」になってしまうところは、
要改善点だと考えています。
プロ野球のように、
2リーグ制で勝者同士が優勝を争う形式や、
サッカー欧州リーグのように、
各国リーグの上位チームがCL(チャンピオンリーグ)を争う形式だと、
それぞれのリーグで優勝を祝い、+αで、より上位の戦い(日本一や欧州一などを賭けた戦い)となります。
Mリーグも、
レギュラーシーズンの1位(≒優勝)が表彰される仕組みがあれば、いいと思うのですが・・・。
(個人賞はレギュラーシーズンで表彰なところも、最後の表彰式で微妙な空気が流れます)
現状、「Mリーグの特性」として「後ろ向きの展開」が続くことは、
全8チームによる1リーグ体制、チーム入替制度がないわけですから、
こういった展開は必然で致し方ない部分が大きいのかもしれません。
とはいえ、この展開が今後も続くようだと・・・、
優勝チームよりも敗退チームに注目が集まるリーグとなります。
実際に、
2年連続でセミファイナルまでに敗退(≒下位4チームに該当)したらメンバーを最低1名入替、
というレギュレーションもあって、
「誰が入れ替え対象か!?」≒「クビ候補は誰か!?」
という議論が、変な形で盛り上がる状況になっている感じが否めないわけです。
そういった特性については、
今回のブログとは別にあらためて書こうと思います。
もちろん、Mリーグもプロのリーグなので、
前向きの話題もあれば後ろ向きの話題が出ることも当然ですが、
どうしても後ろ向きの話題が先行しがちなシステムに思えてなりません。
また、麻雀は4者で戦うゲームですし、
他のスポーツ等と同じようなリーグ戦の設計が困難であることは間違いないのですが、
脱落者を確定させていくゲームは、一定以上の盛り上がりやファン層の獲得が難しいように感じます。
といったところで、本日のブログは手仕舞い。
追記。
アイキャッチ画像は、
いらすとやで「脱落」→該当ゼロ、「敗者」→同左、
からの変換ミスによる「歯医者」のイラストです。
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